映画レスラーを見ました

これはかなり泣ける映画ですよ。中盤から早くも泣きスイッチが入り、ブルース・スプリングスティーンの主題歌が流れるスタッフ・ロールの間中も涙が流れっぱなしでした。
かつて人気レスラーだったランディ“ザ・ラム”ロビンソン(ミッキー・ローク)も今や年老いて場末のドサ廻りレスラー…。
ステロイドなどの長年の薬物の服用は彼の心臓を蝕み、ある壮絶な流血戦のあと心臓発作が彼を襲う…

「レスラー」は“引き際”を描いた作品じゃないでしょうか。
よく不器用な生き方という言葉を耳にしますが、引き際のタイミングを逸する事が不器用な生き方と云うことじゃないかと思えます。
かつての栄光にしがみつくようにずるずるとレスラー稼業を続けるランディ…
だが仕事は減る一方で今やリングに上がれるのは週末のみ。
生計は近所のスーパーマーケットでのアルバイトで立てている始末。
それでもランディがレスラー稼業から足を洗えないのはもはやそれしか生きるすべを見いだせないからなのです。

病に犯され生きるすべを失ったランディが味わう果てしない孤独…
今や絶縁状態であった娘との和解も束の間、自らの過ちでそれもふいにしてしまう。
そんな不器用な男の悲哀と孤独の生き様をミッキー・ロークは鬼気迫るような迫力で演じています。